ドキドキの合奏相手

ドキドキしている。

今日の午後は、 【把手のないドア・合奏グループ】 の例会である。
2曲弾くことになっているが、うち1曲が 「ベートーベン18-3」。
10日ほどまえに、べつの合奏会で弾いた曲。
そして、4日まえの 「レクチャーコンサート」 で、演奏を聴いた曲である。

ドキドキの原因は、合奏相手である。
今日の合奏で 1st Vn を弾くのは、誰あろう、あの 「むちゃうま女史」 なのだ。
「レクチャーコンサート」 で、素人ばなれした演奏で客席を圧倒したひと。

去年の今ごろ、彼女との合奏 (モーツァルト、プロシャ王1番) を初体験したわたし。
歯に衣着せぬ 「指導・助言」 に、大いにへこんだものだった。

その後の関わりは...、
9月: 彼女を含む個人合奏会に誘われたが (べつのひとから)、 畏れ多くて辞退
10月: 合奏会で 「不協和音」 を合奏。 ひとが変わったような穏やかさに安心
12月: 「モーツァルトK171」 と 「シェーンベルグ編曲皇帝円舞曲」 を合奏

最近の 「むちゃうまさん」 はフレンドリーで親切なひと。
もう、頭ごなしの 「指導・助言」 はないだろう。
ただ、彼女とのあまりに大きな技倆差を考えると、今日の合奏、ひるむひるむ。

出かけるまえの1~2時間、仕上げの練習をがんばらなくっちゃ。

気持ちが先行して

3曲目 (最後) は 『ベートーベン: 18-3』 で、
つい最近 【せかせか40分・合奏グループ】 で弾き、
今週 【把手のないドア・グループ】 でも弾く予定の曲。

『ハイドン: 皇帝』 のブラヴォー! な演奏とくらべると、やや印象が弱かったが、
予復習というつもりもあって、注意深く聴いた。

全部で3時間という長丁場のコンサート、 固い折りたたみ椅子で疲れた。
それに、往復3時間は遠すぎる。
夕方6時に家に帰りついたときは、もうへとへと...。

アレもしてみたい・コレもしてみたい、
アソコも行ってみたい・ココも行ってみたい、と、
気持ちが先行して、つい年齢 (や体力の衰え) を忘れてしまうわたしである。

ブラヴォー!

2曲目は 『ハイドン: 皇帝』。
わたしが、ここ1年弱で5~6回も弾いている曲である。

演奏者は、1st Vn が 「むちゃうま女史」、2nd Vn が 「教えたがりビオラさん」。
(ビオラとチェロは、どちらも、わたしの知らない男性だった。)

いつもはビオラを弾く 「教えたがりさん」 が2nd Vn とは。
音大出なのに、非音大出 「むちゃうま女史」 の後塵を拝するかたちになるとは。
大丈夫かな...。 このふたりのガチンコ対決やいかに?

演奏が始まると、1st Vn の圧倒的うまさに、あらためておどろく。
スーパー美しい音色! スーパー力強いボウイング゙! スーパー高度なテクニック!

いっぽう、2nd Vn にも大いに感心した。
よくある 『いかにも脇役風の遠慮がちな弾きかた』 でなく、堂々の存在感。
「2nd Vn って、ああいう風に弾くのか (弾いていいのか)」 と、目からウロコ。

さらに彼女、いつもの 「教えたがり癖」 を演奏中も遺憾なく発揮して、
他パートに合図を送りまくっていた。
セカンドさんが目やうなづきで合図を送ると、ビオラさん・チェロさんも合図を返す。

合図のやりとりがオーバーアクション気味で、見ていて可笑しかったが、
でも、そのおかげで、出のタイミングや刻みのリズムがぴたりと合って、
メリハリのある気持ちのいい合奏になっていた。

締めの合奏が終わったときは 「ブラヴォー!」 と叫びたいほど気持ちが高揚し、
その思いをあらわすため、退場するふたりに、チョコレートをふたつずつあげた。
(次記事に)

レクチャーコンサート

きのう日曜日は、
XYZ音楽協会主催の 「レクチャーコンサート」 なるものに行ってきた。

ひと月ほどまえにメール連絡があり、先着30人と知って、急いで申し込んだ。
<協会の会員たち (アマチュア) の合奏をプロ演奏家が講評する> という内容で、
取りあげられる3曲とも、よく知っている (弾いたことがある) ものばかり。

そして、うち1曲は、何と、
あの 「むちゃうま女史」 と 「教えたがりビオラさん」 が合奏するのだ。
これは! もう! 行くっきゃない!

電車を乗りついではるばるたどり着くと、そこは、こじんまりとおしゃれな会場で、
まず一曲目は 『モーツァルト: 狩』。 (3曲とも、1楽章のみ)
この曲は、セカンドだけでなくファーストも弾いたことがある (カルテット勉強会で) ので、
身を乗り出して (今回も最前列中央にすわった) 興味深く聴いた。

流麗な演奏だった。 すごくモーツァルトっぽい。
ファーストさんの名手ぶりがきわだっていたが、他の3人もすばらしかった。

まず通し合奏があり、そのあと、講師が解説を始める。
わたしが予想していた 「弾き方に関する講評」 でなく
「カルテットのソナタ形式とは?」 という内容のレクチャーだった。

自身もプロの室内楽活動をしているという講師は、フレンドリーで話もじょうず。
ときどき部分的に実演合奏を入れながらの解説は、わかりやすくて楽しい。
最後にもういちど通し合奏があって、これで1曲50分。

10分休憩のあと、いよいよ、わが 「おふたりさん」 の登場なのだった。
(次記事へ)

「津軽海峡冬景色」

今日は、近くの公民館で開かれたバイオリン演奏会に、夫を誘って出かけた。
<対象60歳以上、無料、先着50人> というコンサートである。

登場した演奏者は、客席と同様、わりあい年配の男性で、
唱歌、映画音楽、クラシック小品など、計18曲を披露してくれた。

曲目を始めとして、全体にカジュアル感満載。
会場は畳敷きの集会室で、舞台などはないし、
伴奏はカラオケ (ピアノ他) だし。

わたしは最前列に陣取って、演奏者の弾き方を至近距離 (約2m) から観察した。
①へぇ~、ビブラートは腕でなく手首なのね
②ポジション移動時の音程がめったに外れないのは、さすがね
③ハーモニクスをすごく効果的に多用しているのね
④「何でもない伸ばし音がきれい」 ということは、きっと高い楽器なのね
 ⇒ あとで、500万円くらい、と判明した

盛りだくさんの曲を、大汗をかきながら弾いてくれた演奏者、
終わりの拍手にこたえて、ブラームス 「ハンガリー舞曲5番」 をアンコール演奏してくれた。
跳ばしや重音など技巧テクニックが多く、とても聞き映えのする有名な曲。

いい感じに締めくくれたなあ、と思っていると、
ニコニコしながら 「もう一曲弾きます」 と演奏者。
つぎの瞬間、大音量のカラオケ伴奏が流れ、前方のスクリーンに石川さゆりの顔が。

そう、アンコール2曲目は 「津軽海峡冬景色」 なのだった。
カラオケ音楽をただバイオリンがなぞるだけの演奏だったし、
一部の観客は、スクリーンの歌詞字幕を見ながら歌い出してしまうし、
もう 「???」 である。

「なぜ最後にあの曲?」 と、首をひねりつつ帰途についた夫とわたしだった。

車線変更の安堵感

<わたしの市民オケに、ある子育てサークルからミニコンサートの依頼が来た>
ことを以前お伝えしたと思うが、そのコンサートがいよいよ来週に迫ってきた。

平日昼間なので、演奏に参加できるひとは少なく (ほぼリタイアさん限定)、
各パートわずか数人という、ちいさな弦楽合奏である。

2nd Vn はわたしを入れて3人だが、2月の練習開始時に他のふたりが言うには、
Aさん: 「練習には出るが、本番に出られるかどうかわからない」
Bさん: 「本番には出るが、練習にはあまり出られない」
A・Bさん: 「だから、あなたがトップ席 (前列右側) にすわって弾いて」

ふつうのひとなら、とんでもないと固辞する場面かと思うが、
目立ちたがり&強心臓なわたしは 「ソーオ?」 とあっさり引き受けた。

しかーし...。
たとえ3人しかいないパートでも、トップはトップ。
始めのウキウキはだんだんと不安 (荷が重い!) に変わってきた。


*「愛の挨拶」 冒頭は 1st Vn が休符なので、セカンドトップが全体の出の合図をする
*「ユモレスク」 中盤では、セカンドパートの他の2人に出の合図をする
なども気が重いが、かんじんの弾き方についても、たとえば、

*「アイネク」 は軽快な音色で弾くこと (モーツァルトらしく)
とか言われても、わたしには 「軽快」 と 「もったり」 の弾き方区別などできない。

つまり、 「ただ弾くこと」 と 「トップで弾くこと」 とは違うのだった。

きのうBさんにメールして、席を替わってもらうよう頼んだ。
Bさんは、前々回あたりから練習参加できるようになったし、
何より彼女は、市民オケ 2nd Vn の、堂々のパートリーダーなのだ!

ホッとした。 これでゆったり弾ける。
この気持ちが何かに似ている、と、少し考えてわかった。
『高速の追い越し車線を走り続けたあと、走行車線に戻ったときの安堵感』 である。

合奏を取りしきる?

<ベートーベン: 弦楽四重奏曲 Op.18-3>

1st Vn はさっきと同じひと。
ヤレヤレ...と次の合奏室に入ると、何やらうれしい展開に...。

見学に来たという女性がその部屋にいて、
「この曲のファースト、弾いたことがあるので、いっしょに弾かせてください」 とのこと。
「ハイどうぞどうぞ!」 である。

この女性はファーストにふさわしいしっかりした弾き方だったので、ホッとひと安心。

さて、わたしはこの曲のリクエスト者という立場から、
テンポの決定など、かなり自分の希望を主張することができた。
また、曲の進行も主としてわたしが取りしきった。
(繰り返しをするかしないか、合奏が乱れたときストップをかけるかどうか、など。)

通常こういうことはファーストさんの役目だが、頼りなくてまかせられない気がして。

さっきのメンデルスゾーンにくらべ、この合奏は大成功!
かなりゆっくり目のテンポを採用したため、無理なく弾けて全体像がよくつかめた。

ビオラさんは楽器教師までしている上級者だが、
ニコニコと気持ちよく遅いテンポにつき合ってくれて、ありがたかった。

この合奏は、文字通りの 「和気あいあい」 で、とても楽しかった!
プロフィール

YUMY

Author:YUMY
楽器を再開してはや5年半。
年齢も60代後半にさしかかり、
「還暦」の看板はおろすべきかな?

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